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サンウソメインのONE PIECE二次創作ブログです。
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2025/05/24 (Sat) 17:37
Posted by 夢月
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2011/05/27 (Fri) 16:23
Posted by 夢月
サンウソ中心のオールキャラ。
ちょっとでもいいからみんな書きたいなーと思ったらこんな感じに。
あと、ウソップを甘やかすサンジを書きたかったんですけど・・・・。
最初考えてたのとは違った感じになりました(´・ω・`)

昨日、今日とちょっと妄想しようの無い日だったので、今日は何の日シリーズ(?)はお休み。
今日は無理矢理出来ない事もなかったかもしれないのですが、昨日は本当に無理でしたorz
続けようかな?と思った途端にコレですよ(笑)
また萌える日があったら書こうと思います。

そして!
拍手ぽちぽちありがとうございますm(_ _)m








サニー号は只今、冬島気候海域航行中。
遠くに流氷が見えるが、進行方向に問題なし。
積もるほどではないが雪の降る中、年少組の3人は鬼ごっこ。
暖かい船内で思い思いに過ごす年長組は、外から聞こえるいつもの喧騒に「平和だなぁ」と口元を緩ませる。
しかし、事件は簡単に起きた。


「うわあっ!!」
「チョッパー危ねぇ!!」
少しして、鈍い水音が響き。
「ウソップが海に落ちたぁーーー!!!」
チョッパーの涙声の叫びで全員が甲板に飛び出した。


ウソップにとって今回と同じケースで海に落ちる、あるいは飛び込む事はそう珍しい事ではないのだが、いかんせん海域が悪かった。
ルフィによって浮き上がったところをすぐに二階甲板後方に引き上げられたものの、体はガタガタ震えてるし唇は紫色に変わっている。
「ウソップ!!!!」
「わ、り・・・・ルフィ・・・・・」
「ウソップ!しっかりしろ!!!」
ルフィの次にウソップの元へ駆けつけたサンジが、心配と動揺を滲ませた表情で呼びかける。
「サ・・・ジ・・・」
ウソップは必死にサンジへと手を伸ばそうとするが、体が強張って全く思い通りに動かせない。
「クソっ・・・!!」
その手をサンジがしっかりと握る。
「ウゾッブー!!」
次は泣きながらチョッパーが駆けてきた。
他のメンバーもそのすぐ後ろに続いている。
無事なチョッパーの姿を見て、ウソップが寒さに強張った顔で微かに笑う。
その笑顔を見てチョッパーの涙が止まり、医者の顔に変わった。
「・・・すぐに体を温めなくちゃ。風呂場で温めるから、すぐにお風呂を沸かしてくれ!」
「おう、まかせときな!!」
チョッパーの指示にまずフランキーが走る。
「先にコイツ風呂に連れてくぞ」
「うん、頼む!」
ゾロがウソップを抱え、フランキーを追う。
「私達はどうすれば良いかしら?」
「乾いたタオルと、着替え、毛布を持ってきて欲しい」
「タオルと毛布は私達に任せて!」
「そうね」
ナミとロビンは女部屋に向かい。
「では、着替えは私が取りに行きましょう!」
「おれも行く!!」
ブルックとルフィが男部屋に走る。
「ついでに部屋を暖めておいて!あとでウソップを休ませるから!」
「わかった!!」
「サンジは体の温まるものを頼むよ!」
言いながら風呂場に走るチョッパー。
「ああ、わかった」
そしてサンジはキッチンへ。


ウソップの体が無事に温まり、着替えて、髪を乾かし、チョッパーに毛布でぐるぐる巻きにされた頃、サンジが脱衣所に現れた。
「もう大丈夫なのか?」
「うん、あとは一日温かくして安静にしてれば問題ないよ」
「そうか、ご苦労さん。キッチンにおまえの分のココアも用意してあるから飲んでくれ」
「ありがとうサンジ!!」
「・・・・なぁ、チョッパー。これ毛布巻き過ぎじゃねぇか??」
言いながらウソップは巻かれた毛布を取ろうと、もぞもぞ動いていた。
「ああ!!取ったらダメだぞウソップ!!」
「いや、だってよ。これじゃ歩けねぇし」
顔こそ出ているものの、頭の先から足元まで毛布に包まれており、足元は毛布を引きずっていて、一歩踏み出せば毛布を踏んでしまう。
「・・・・・・・・・・あっ!!!」
「気付いてなかったんかい!!」
手もほとんど動かせないので、ツッコミは声のみ。
「で、でも、ダメだよウソップ!外はまだ寒いし、こうしとかないとまた体が冷えるぞ!」
「そうかもしれねぇけど、これじゃ移動できねぇだろ」
「でも・・・!」
お互いにお互いの言う事は分かるのだが、妥協する気は無いらしくしばらく同じやり取りが続く。
そこに、鶴の一声。
「だったらおれが運んでやるよ」
「へ!?」
「ああ!そっか!!」
言うが早いか、ウソップを横抱きするサンジ。
そのままだと足が露出してしまうので、引きずってる毛布で上手く足も包む。
思いも寄らない展開に、ウソップは口をぱくぱくさせた。
「男部屋に運んだらいいんだよな」
「うん、そうだよ」
「じゃあこっちは任せて、ダイニングで一休みしてくれ」
「ここ片付けてからいくよ。ウソップよろしくな、サンジ」
「ああ」
「ちょっ!ちょっと待てサンジ!!この体勢じゃはしご下りれねぇだろ!?」
必死に抗議するウソップを尻目に、サンジはにやりと笑うと脱衣所から測量室へと飛び降りた。
「ぎゃーーー!!」
「んな騒ぐ高さじゃねェだろうが」
サンジはウソップがなんの衝撃も感じないほど静かに着地。
「それでも怖いわ!咄嗟の時にしがみ付けない恐怖を知れ!!」
「だったらおまえは、恋人に咄嗟の時にしがみついてもらえない切なさを知れ」
言い終わると同時にくちづける。
触れた唇は冷たくは無いがいつもほど温かくもなく、サンジは体温を移すように唇をぐっと押し付けた。
「!?」
驚いて暴れそうになったウソップだが、幸か不幸か毛布の所為で身動きがとれない。
大人しくしていたウソップが恥ずかしさで耐え切れなくなった頃、ようやく満足したらしいサンジが離れた。
「あんまりヒヤヒヤさせるな」
「・・・・ごめん」
小さく謝ると、赤くなった顔をサンジの肩に埋めた。


ウソップを男部屋のボンクに寝かせると、「おとなしくしてろよ」の一言と一緒にキスを落として、サンジは部屋を出て行った。
部屋の中はいつもよりずっと暖かく、寝かされたボンクには湯たんぽまで入っていて、まさに至れり尽くせりだ。
「・・・・なんか、すげぇオオゴトになっちまったな・・・」
男部屋に来るために通った甲板にはもう雪が積もっていて、「海に落ちなきゃ、今頃雪合戦でもしてたかなぁ・・・?」と、上半身を起こしてのんきに外へ思いを馳せる。
「てめェ、外で遊びてぇとか考えてんじゃねぇだろうな・・・?」
いつの間にか戻ってきたサンジがギロリとウソップを睨みつけながら言った。
「か、考えてない考えてない!!全然考えてませんよー!サンジくん!!」
必死に首を横に振るウソップ。
「・・・・・ったく、てめェは・・・・」
あからさまなため息を吐いたサンジの手には、蓋の被さったかなり大きなトレイ。
「??サンジ、それなんだ??」
「特別サービスだ。好きなの飲め」
そう言って、サンジが蓋を開けると。
「うお!すげーな!!」
紅茶に珈琲、ココア、ホットミルク、蜂蜜レモン、生姜湯、コンソメスープにポタージュスープ。
温かい飲み物がズラリと並んでいた。
目を輝かせてきょろきょろと見比べるウソップに、サンジは自然と口元が緩む。
「じゃあ、コンソメスープ!!」
「ほらよ」
サンジが皿を持ち上げて、次の瞬間お互いに動きが止まる。
「・・・・・飲めねェ・・・・・」
ぐるぐる巻きの毛布の所為でウソップは手を使う事が出来ない。
「ちょっと待ってろ」
サンジはトレイを掘りごたつに置くと、スープの皿とスプーンを持ってボンクの横に置かれたイスに座った。
「サ、サンジ・・・??まさか」
「おれが飲ませてやるよ♪ほらウソップ、あーん」
「飲ませてくれるのはありがたいが、わざわざ恥ずかしい事すんなーーっ!!」
「別にいいだろ。他に誰がいる訳でもないし」
ほら飲め。
と、照れるウソップに構わず、サンジはスプーンを口元へ運ぶ。
ウソップは照れているだけではなく、先ほどからのサンジの過剰な優しさにも戸惑っているのだが、あえて口には出さず、大人しく口を開いた。
「うん、うめぇ!!」
ウソップの笑顔に、サンジも満足そうに笑った。


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